銀嶺の破断

こんばんは‼️早いものでもう6月ですね。梅雨入りも間近でしょうか❓
この季節は、毎年高校総体の予選の時期です。
母校の優秀な後輩たちが、僕が果たせなかった県大会優勝をきっと果たしてくれる
そう信じて、予備校通いの毎日を、後輩たちの雄姿を想像しながら僕も頑張っています。

さて、今日はちょっとしたお知らせがあります。
雪崩事故防止研究会の代表を務め、国立防災科学研究所による那須雪崩事故の調査研究にも携わった阿部幹雄さんが、那須の雪崩事故を精力的に取材され、徹底的、かつ多角的に検証した結果をまとめられたがついに出版となりました。

幹雄さんは、ご自身も過去に壮絶な遭難を体験され、同じ境遇である私たち生存者の気持ちをよく理解して下さっています。
幹雄さんは、ジャーナリストであり、写真家であり、また雪崩事故防止の啓発、教育活動を精力的に行っていらっしゃいます。
ジャーナリストでありながら、雪崩に関する知識も豊富なので、専門家の立場から精力的な取材を敢行され、大田原高校山岳部の生存生徒5人中、4人に取材を行って、当時の状況をどこよりも詳細に調べ上げて頂きました。
あの時何があったのか?科学的な検証を防災科学研究所さんが実施してくれているなら、幹雄さんはその科学的な証拠に、僕たちがあの日目の当たりにした光景(証言)を重ね合わせ、1冊の本にまとめて頂いた
といった内容です。

今日はその本の発売日でお忙しいのにも関わらず、幹雄さんが大田原にお越しいただき、食事をご一緒させて頂きました。

僕もまだ全部は読めておりませんが、今回の事故原因に疑問を感じていらっしゃる方や、なぜあの危険な斜面に僕たちが踏み入ってしまったのか、那須雪崩事故検証委員会の報告書で、語られていなかった部分に関心がある方はご一読頂けますと幸いです。
検証委員会の報告書よりも一歩も二歩も…いや百歩も踏み込んだ内容になっていると思います。

2019年6月1日 大田原市内にて

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コメント

  1. 平野麻美子 より:

    はじめまして
    阿部幹雄さんの銀嶺の破断読みました。
    私は素人なので難しい所もありましたが、写真や資料に助けてもらいながら読みました。
    この事故についても、山の今後についても意義深い本だと思います。
    何よりも生存した皆さんが取材に応じていて、その勇気は素晴らしいと思いました。
    余談ですが161ページの上の写真、とても印象的です。
    今回この本とこちらのblogを知り、三輪浦さんを応援したくてコメントしました。
    失礼な表現あったらごめんなさい。