大金実先輩。大田原高校山岳部第37代部長
入部当時の僕は、そのたくましい体格と落ち着いた口調、何よりみんなを優しく包み込む包容力から、てっきり先生だと勘違いしてしまいました(笑)
実先輩は、才能溢れ、温和でそしてとても多趣味な方で、鉄道や無線など幅広い知識をお持ちでした。
高校で山岳部に入る前は、ずっと野球をされていらしたそうで、スポーツも万能な方です。
また、奢ることなく、部員みんなに分け隔てなく優しく接してくれました。歳は1つしか違わないはずなのに、大人のような人でした。
一周忌のため御宅を尋ねた時、実先輩の学年章を譲って頂き、私は先輩が着けるはずだったその学年章を着けて学校に通っていました。
先輩の学年章が首元にあると、実先輩が近くで見守ってくれているような安心感を感じ、また、先輩の名に恥じないようにと身が引き締まる想いでした。
実先輩、何より実先輩のお父さん、お母さん、ありがとうござました。
私は、実先輩の後を継いで第38代部長を拝命しました。部長になって初めて分かりました。
先輩が感じていた、戦っていた大変さが
実先輩、本当にありがとうございました。